SHIKA☆TALK

管理人SHIKAによる読書記録&テレビ・映画の鑑賞記録です。

最前線

またまた東京湾臨海署安積班シリーズです。
これは表題作を含めた6つの短編から成り立っています。そのどれもが味のある話でした。


安積係長が人間味溢れる人だから、その部下や仲間もいい奴ばかりで、それが一つ一つの話を魅力的にしています。

中でも表題作の『最前線』は微妙に安積から煙たがれてる感じの村雨のよさが描かれていて、なんかホッとしました。
『射殺』においても、日本の警察は組織で動くんだと安積はアメリカの刑事に言っていますが、安積班+速水のチームとしての素晴らしさはこのシリーズの肝ですね。


あとがきにもあったけど、踊る大捜査線の10年前に同じ地を舞台にした、こういう小説があったということで、その関連も考えてしまいます。

全体的な雰囲気は全くの別物で、コンセプトも明らかに違うわけですが、捜査のあり方や本庁と所轄の姿など共通するところは多いですからね。
踊るマニアの私とすれば、だからこそこのシリーズにもハマっているわけです。

天神のとなり

久しぶりに五條瑛さんの小説を読みました。

『他人の心の痛みに敏感で、まじめで正直なのに世渡りベタ。
そんな男が生きる東京・亀戸天神あたり。
人生を棒に振りそうになりながら、それでも懸命に生きる姿をいったい誰が笑えるだろうかー。』

元大学准教授・鏑木は大学に勤めていた時に起こした、とある事件をきっかけに天藤会の若頭である白樺の元で探偵のような仕事をやっています。この鏑木を主人公として、5つの短編がつながりながら話がすすんでいきます。

・殺された男は誰にやられたのか。
・病死した男が生前に何者かにけがを負わされていたが、その事情は何か。
・いわくありの客の出迎え。
・縄張りに入り込んでいる関西の組織の目的は何か。
・死んだ男が持ち出したものは一体どこに消えたのか。


五條瑛作品の特徴は、一見すると社会の落伍者と思える人たちへの優しい目線と中年男を支えて活躍する青年(少年)の存在にあると思います。
この作品もその路線どおりでした。


調べ事のために鏑木がアルバイトで使っている青年、京二。これがまたいいオトコなんです。だらしない鏑木のために食べ物買ってもってきたり、雇われてるからという関係ではないんですよね。でもって仕事もよくできる。

この二人は互いに相手の境遇を思いやって、今のままではもったいないと思っている。だからこそ、仕事以外の部分でも相手のことを心配して、助けあっている。
その信頼関係がホントに素敵です。

どうやって知り合ったのかとかは全く書かれていないけど、そのあたりも読んでみたいなと思いました。

話は5つの短編から成り立っていますが、3つ目の『紅白名残雪』がよかったな。

他の積ん読になってる五條瑛作品も読まないと。

乱鴉の島

ようやく読み終えました。

作中で火村が言っているように『奇妙な背景の中で行われたありふれた犯罪』が描かれています。


犯行動機や犯人についての設定が、おっしゃるとおり『ありふれている』というか、『へえ、そうだったのか』という部分が薄くて、背景の得体のしれなさと比較すると拍子抜けだったのは否めません。

ま、孤島ものはえてしてそうなりがちですが。

黒根島のもつ謎はなかなかおもしろかったけど、重要な位置を占めていそうだった子どもたちの役割は意外に平凡だったのも残念だったな。

本格ミステリーベスト10でナンバー1を取ったというアリスものだったのですごく期待したのですが、期待ほどではなかった感じです。
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