SHIKA☆TALK

管理人SHIKAによる読書記録&テレビ・映画の鑑賞記録です。

2005年02月

今日の購入

またまた毛色の違った本ばかり購入。

1.『ダ・ヴィンチ・レガシー』 ダン・ブラウンの本にハマってから、この手の本に興味が増しました。この本は『ダ・ヴィンチ・コード』よりも前に書かれたものですが、やはりイタリアが舞台となり、ダヴィンチのレガシー(遺産)を追いかけるといったものです。おもしろそ。

2.『キャットテール・レポートNO.1』 ペット心理療法士事件ファイル、キャットウォーク事件簿に続くシリーズです。これはパレット文庫という少女小説のシリーズです。いい年して何読んでんだか、と思うもののペット好きにはたまりませんのよ、これ。

3.『亡国のイージス1』 マンガ版亡国のイージス。週刊モーニングで連載されていることは知ってましたが、もう単行本化されてたとは。福井氏が監修されてるだけあって、なかなかおもしろく読めました。小説が苦手な人はこれを読むのが手っ取り早いかも。

天使と悪魔

ハーヴァード大の図像学者ラングドンはスイスの科学研究所長から電話を受け、ある紋章についての説明を求められる。紋章は秘密結社<イルミナティ>-17世紀にガリレオが創設した科学者たちの秘密結社-のもので、この世にはもう存在しないはずの伝説の紋章だった。それが男の全裸死体の胸に焼印として押されていたのだという。殺された男は、最近極秘のうちに世界初の大量反物質の生成に成功した科学者。反物質は核の数十倍のエネルギーをもつが、すでに殺人者に盗まれ、密かにヴァチカンに持ち込まれたという・・・。
おりしも、ヴァチカンでは新ローマ教皇選挙会の当日。だが、時期教皇候補4人が揃って失踪していた。そこへ<イルミナティ>を名のる人物から電話がかかる。かつて科学者を迫害した教会に復讐するため、教皇候補を、1時間に1人ずつ殺して死体をさらしていくというのだ。死体をさらす4つの場所とはどこなのか。反物質はヴァチカンのどこにあるのか。その鍵が17世紀に書かれた詩に隠されていることに気付いたラングドンは、知力と体力の限りを尽くして、姿なき敵が仕掛けた殺人ゲームに挑む! 


カバーには大抵その小説のあらすじが書かれているのですが、私も本を読む時には、まずそれを参考にしています。
ということで、まずはこの本『天使と悪魔』のカバーに書かれたあらすじをご紹介。

これだけ読むだけで、かなり興味関心が惹かれます。
キリスト教の秘密結社の存在は、キリスト教に縁のない生活をしている者にとってはほとんど「?」なのですが、その秘密結社に関わる数々の名前を知るにつけ、驚きと強い関心を呼び起こします。今回はそれがフリーメイソンであり、ガリレオであり、ラファエロであり、ベルニーニであり・・・。これらの人物などが行ってきた業績、作品が次々と登場します。
そして、ヴァチカン&ローマ好きにもこれまたたまらない。ただの観光客ならば入れないような内部の様子が描かれているヴァチカン-サンタンジェロ城とヴァチカンを結ぶ秘密の抜け道(パセット)にヴァチカン記録保管所、聖ペテロの墓など。そしてローマ市内の数々の有名な教会や建造物など。もちろんすべてが真実ではないのでしょうが、かなり真実が書かれているそうですから。私もこれを読んでいて、ヴァチカン&ローマにとっても行きたくなりました。
また科学の薀蓄もなかなか興味深いです。『セルンとか反物質の生成とか、何のことやら初めて知ったわ』という私のようなものでは、ここに書かれている科学のことは10分の1も理解できていないと思います。しかし初めて知ったことだらけでも、とても面白く読めました。

でも、何よりもこの小説を面白くしているのは「謎解き」でしょう。
4人の枢機卿がいる場所を特定するためにラングドンが繰り広げる推理。これは<イルミナティ>の啓示の教会へと導く暗号を解く作業でもあったわけです。
4つの元素<土・空気・火・水>を表す場所で、その文字通りの方法で死を与えられる枢機卿。しかもその胸にはその文字のアンビグラム-完全に左右対称に描かれた形-の焼印を押されている。
しかし、捕らわれた枢機卿を助けることだけがこの暗号解読の目的ではなかったわけです。4人の枢機卿を捕らえている男を探し出すこと、これこそが最も重要なことでした。
それはなぜか。
それはこの犯人が『核の数十倍のエネルギーを持つ反物質』をヴァチカンの奥深くに隠し、ヴァチカンの破壊を目論んでいるからでした。
それを見つけ、安全なところへ戻さなければヴァチカンは破滅する。その人民・建物、そして莫大な財産-美術品をはじめとした-が灰燼となってしまうのです。
枢機卿の命とヴァチカンの命-そのタイムリミットが迫っている中で、獅子奮迅の-しかしスーパーマンでは決してない-働きをするラングドンと共に行動するヴィットリア。彼らはとても魅力的です。
しかし魅力的といえば、ヴァチカンのカメルレンゴ(前教皇侍従)が一番でしょう。ヴァチカンに訪れた未曾有の危機に際し、彼が全世界に向けて行った演説はキリスト教徒でない私も祈りをささげたい気持ちになりましたから。誰よりも敬虔な、それこそ神にすべてを捧げたと言い切ってしまえるようなカメルレンゴは、だからこそクライマックスであのような役割を演じることになったのでしょう。

篤すぎる信仰心は是か非か・・・改めてこんなことも考えさせられました。
しかし、科学に宗教、芸術-幅広く書かれた薀蓄の数々。薀蓄好きにはぜひ読んでもらいたい1冊です。

今日の購入

毎年恒例のJリーグ名鑑が今号に載っておりましたので、サカマガもサカダイもお買い上げ。
これは名鑑外すとホント~~に薄っぺらくなっちゃうんですよね。それだけ充実した名鑑だということですが。

その他にはいつもの『水彩で描く25』と『エロイカより愛をこめて31』を購入。
エロイカは長いですよね~。途中で東西冷戦が終結し、どういう展開になるのかと思ったけど、少佐は相変わらず少佐だし、伯爵も相変わらず美しいもの追っかけてるし・・・十分楽しませていただいています。
何よりこのマンガからはヨーロッパを教えられていますわ。

今日の購入

購入後の悲劇は日記に書いた通りなんですが、とりあえず久しぶりなので大量購入です。
図書券も1500円分あったしね。

小説:横山秀夫『深追い』
雑誌:フッティバルのJリーグ選手名鑑、コーギースタイル
水彩で描こう21


くふぅ・・・濡らしてしまったことが返す返すも悲しい。


今日見た土曜サスペンス劇場の『火の粉』・・・小説読んでみたくなりましたね。ドラマでは最後の方があっさりしすぎてたんですが、小説ならばきっと読ませるのでは・・・と思いました。

半落ち

2003年度の『このミステリーがすごい!』で第1位を取ったこの作品は映画化もされたので、多くの人が知っていることでしょう。
私がミステリというジャンルにハマって、はや人生の半分、下手すると四分の三くらいになります。私がなぜミステリに魅力を感じるかというと、ミステリからは『人の生き様』に加え、『人の生と死』を深く考えることができるからなのです。・・・ミステリという性格上、特に後者は切っても切り離せないものですが。
『このミス』で上位に入っている作品にハズレはないし、映画化されるほどの作品には心打つものがあって当然なんですが、この作品は私が『ミステリが好き』なのは、こういう作品があるからだと再認識させられるものになりました。

さて、『半落ち』。
簡単なあらすじ。
梶聡一郎。階級:警部。警察学校の教官もつとめ、温厚で礼を尊ぶ人情家という49歳の実直な警察官。
その彼が妻を扼殺し、自首してきた。何故か?その理由は梶自身の自供ですぐ判明した。
梶の妻啓子はアルツハイマー病が進行し、様々なものを忘れ、壊れていく自分を恐れていた。そして、この日悲劇は起きた。この日-7年前に急性骨髄性白血病で死んでしまった一人息子の命日-の昼間に、夫妻で墓参りに行った。しかし夜になり、啓子が突然「墓参りに行っていない」と騒ぎ出した。梶が「ちゃんと昼間に行ってきた」ということを何度も話し納得させたら、今度は「このままでは息子のことすら忘れてしまう。息子のことを覚えているうちに、母であるうちに殺してほしい」と半狂乱になってしまった。そして梶の手を首に当てて、お願いだからと懇願した。そんな妻が不憫でならなくて、扼殺をしてしまったという嘱託殺人だった。

犯行の動機も犯人もはっきりしている。現職の警察官の殺人だが、事情を知れば大騒ぎになる事件ではない。しかし、この事件にはたった1点だけ、大変不可解なことがあった。
それは、梶が妻を扼殺してから、自首するまでの間に2日間の空白があったということである。
この2日間に、一体何があったのが?
犯行に至るまでのことは、包み隠さず丁寧に話す梶が、この点になると貝のように口を閉ざす。
半落ち・・・・事件に対して全て完全に自白することを完落ちというのに対し、半分しか落ちていない状態・・・梶はこれだった。

この梶に対し、様々な人々が関わっていきます。
梶を落とす役目を担った警察官・・・別名の落しの志木といわれる警視。
警察から送致された梶の事件を扱うことになった検察官・・・切れ者と評判の佐瀬三席。
思わぬことから警察と検察の攻防を知ることになった東洋新聞の記者・・・中尾。
梶の私設弁護人を引き受けることになった弁護士・・・植村-彼は佐瀬と同期生であった。
梶の裁判を扱うことになった裁判官・・・藤林-自らの父もアルツハイマー病に冒されている。
梶が入った刑務所の刑務官・・・古賀-定年まであと1年。
彼らは彼らの人生があり、それぞれいろいろなものを背負っています。40代50代になれば、いろいろ背負っていて当然で、仕事に対する厳しさも当然持っています。しかし、そんな彼らが梶と接する中で、そのどこまでも澄み切った瞳をしている梶を助けたい-これは罪を軽くしたいという意味ではなく、心底その命を救いたいという意味で-と願うようになります。

『人間五十年』
信長が言ったこの言葉を遺書の如く、自室に飾ってから自首してきた梶。
実直な警察官であっただけに、現職の警察官が妻を殺してしまったという事実に、一度は死を決意した梶。
その梶が「あと1年間だけ」生きてみようと思った、その真の理由は一体なんだったのでしょう。
その答えがこの空白の2日間にある。
梶とかかわった人々-特に志木はそれを知ることが梶の「あと1年たったら死ぬ気でいる」気持ちを翻すことになると信じ、調べ続けました。

そして明らかになった結末。


親を亡くし、子を亡くし、たった一人残った家族である妻を自らの手で殺め、この世に家族は誰もいなくなってしまった・・・そんな初老の男が「あと1年だけでも生きてみようと思った」というその理由は何だったのか?


人は自分のためだけでは生きられない。
心の支えとなる何かがなければ。
心はすでに他界した家族のもとにあることが明白な梶の『生きる意味』は一体何だったのか。


これをぜひ多くの人に知ってほしいと思います。



さて、この小説が映画化された時、この梶の役は寺尾聡さんが演じました。寺尾さんといえば、『亡国のイージス』では宮津艦長役を演じられます。・・・イイ感じかも。
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