ようやく読み終えました。

作中で火村が言っているように『奇妙な背景の中で行われたありふれた犯罪』が描かれています。


犯行動機や犯人についての設定が、おっしゃるとおり『ありふれている』というか、『へえ、そうだったのか』という部分が薄くて、背景の得体のしれなさと比較すると拍子抜けだったのは否めません。

ま、孤島ものはえてしてそうなりがちですが。

黒根島のもつ謎はなかなかおもしろかったけど、重要な位置を占めていそうだった子どもたちの役割は意外に平凡だったのも残念だったな。

本格ミステリーベスト10でナンバー1を取ったというアリスものだったのですごく期待したのですが、期待ほどではなかった感じです。